月別アーカイブ:2020年03月
Q47. 腟炎の治療中に性行為は可能ですか?
A. 腟炎治療中は性行為はしない方が良いです。 カンジダ腟炎を腟錠で治療中の患者さんからの質問でした。腟炎の治療には1週間くらいかかりますが、その間に彼氏から性行為を求められたとき、どうしたらよいか?という内容でした。絶対に性行為をしてはいけないということではありませんが、腟錠で治療中はお薬の成分が腟の中に入っていますので、舐めると苦かったり、性器挿入時に違和感を感じることがあります。また、治療中は腟の安静を保つことで、腟炎の回復が早まります。腟の熱感やかゆみ、痛みなどが完全におさまってからの性行為をお勧 ...
Q46. 性器ヘルペスの再発を抑える治療について教えてください。
A. 再発抑制療法は2種類あります。 ①ヘルペスの前兆を感じたら早めに服用する方法です。再発頻度が1年に3回以上で、再発の初期症状(ピリピリ・ムズムズなどの前駆症状)を正確に判断できる方が保険適応です。 治療方法は、ファムシクロビル(ファムビル®)を初期症状発現後すぐ(6時間以内)に4錠服用(1回目)し、1回目の服用から12時間後に4錠服用(2回目)で完結します。この治療の特徴は、再発の早い段階のときに患者さんの自己判断で2回内服するだけで治療できる点です。この治療により、病変部位が治癒するまでの期間、ウ ...
Q45. 顔射されたあと眼がヒリヒリして赤くなりました。何かの病気になったのでしょうか?
A. クラミジア性結膜炎や淋菌性結膜炎になることもあります。 精液はアルカリ性ですので、直接眼に入ると結膜(眼球の白い部分)に炎症が起こり、ヒリヒリとした痛みを感じ、充血して赤くなります。また、相手の方がクラミジアや淋病にかかっていると、その精液によって目に感染してしまう場合があります。眼に精液が入ったときは、すぐに流水で十分に洗い流すようにしてください。淋菌やクラミジアだった場合も、この緊急対応により感染リスクを減らすことができます。数日後に目ヤニが多くなったり、目の充血が改善しない場合は、眼科を受診す ...
Q44. 淋菌とクラミジア同時感染の割合は?
A. 淋菌とクラミジアの同時感染は40%程度あると言われています。 淋菌とクラミジアが同時感染した場合、男性は排尿時痛とあまり粘り気の無い膿が出ます。女性の場合は臭いとおりものの量が増え、時に腹痛がありますが、症状だけでは判断できないので、淋菌とクラミジアの両方の検査をすることをお勧めします。同時感染の場合、淋菌の方が症状が強く進行が速いので、結果が判明するまでは、まず淋病の治療(点滴)を優先し、次にクラミジアの治療(内服)をするのが良いとされています。
Q43. 淋病の人とセックスしたら絶対うつりますか?
A. 1回の性行為による感染率は30%です。 淋病の人との性行為で、1回あたり30%の感染率です。確率的に同じ人と2回性行為があると50%、5回性行為があると85%、10回性行為があると98%淋病になる確率です。したがって、相手が同じでも、一晩で2回、3回と何度も性行為があった場合は淋病になる可能性は高まります。