A. 長期間の服用中止後でも妊娠への影響はありません。
低用量ピルの服用期間が2年未満と2年以上で、服用中止後の女性の妊娠率を調べた研究があります。服用期間2年未満で中止後1か月めの妊娠率は25.0%、1年後は81.0%であったのに対し、服用期間2年以上で中止後1か月目の妊娠率は20.7%、1年後は79.3%の妊娠率であり、両方に有意な差はみられなかったことから、低用量ピルの服用期間と中止後の妊娠率との間には関係が無いことが報告されています。
一方で、中用量ピルや高用量ピルの服用は、低用量ピルに比べて妊娠が遅れることが分かっています。また、経口避妊薬中止後の妊娠率の低下には、未産婦であること、年齢が35歳以上であること、喫煙習慣があることが影響したとする報告があります。