最近なかなかブログの更新ができずに申し訳ございません。
本日は、同業のとある医師と話をしていて気になったことを書こうと思います。
私は以前から週1回、妊婦健診や婦人科疾患の外来と分娩の担当をしに行っている病院があります。
その病院は、私と女性医師(女医)の二人で外来を担当しています。その日のお昼休みは、出産も無く落ち着いていたので、その女医さんといろいろお話をすることができました。
女医:「先生は、この病院は週1回で、その他の日はどこで働いているのですか?」
私:「○✕(都内某所)の性感染症のクリニックで院長をしているよ」
女医:「○✕(都内某所)は、なんだか近寄りがたいというか・・・、」
私:「○✕にあるから、風俗関係の患者さんも多くいらっしゃっているよ」
女医:「自分の身をあえて性病の危険に晒して、若い時だけで長く働けないのに、なんでそんな仕事をするのか私にはわからない」
私:「そうか、君のような医者は性感染症の患者さんを診ない方が良いね。君がいま言ったことは、患者本人が一番よくわかっている。せっかく受診したのに、医者に説教されてしまうと、患者はあなたに診てもらおうとは思わなくなる。そういう風に医者に言われて、行き場の無くなった患者さんたちが私のクリニックには大勢来るよ。」
と話しました。
このように、性感染症をくり返している患者さんに説教をする医者はとても多いです。私の個人的な意見では、女医さんは同性の患者に対してとても厳しい傾向があります。そんな医者には、厳しく説教されるのが好きなドMな患者さんしかついていかないでしょう。
人はそれぞれの思いがあって、それぞれの人生を歩んでいると私は思っています。その人生の選択肢に医者だからと言って、上から目線でモノ言うことはできないと思います。でも、そういう私も、説教はしませんが助言はします。要するに言い方の問題かもしれませんが、患者さんの立場になって考えることだと思います。よく、この患者さんが自分の家族だったら、医者である自分はこういう治療を勧める・・・というのを耳にしますが、私は、それは違うと思っています。なぜならば、私は家族には厳しいです。患者さんを自分の家族としてみるのではなく、患者さんはあくまでも患者さん本人、患者さん本人の目線で見ていくことが大事だと思うからです。