A. コルポスコピーという子宮頸部の精密検査を受けます。
HPVは性行為によって感染するウイルスで、約100種類以上のタイプが発見されており、そのうちの約40種類が性器に感染します。子宮頸がんと強く関連するものはハイリスクHPVと言われています。女性が一生のうちにハイリスクHPVに感染する確率は10人中5人の割合ですが、感染しても9割の確率で自己の免疫によって排除されます。残りの数十年にわたって排除されない場合に、子宮頸部異形成という前がん病変を経て、進行がんになると言われています。したがって、ハイリスクHPV検査が陽性の場合は、子宮頸部の細胞診とともに判断する必要があります。そして、検査の時点で子宮頸部に異常が発生していないかを詳しくみる必要があります。コルポスコピーという子宮頸部を酢酸で加工して拡大鏡で見る検査を実施し、異常所見があれば、狙い組織診という組織の検査を実施します。コルポスコピーで異常所見が無ければ、頸管内掻爬をおこないます。