ピルのFAQ
経口避妊薬についてのよくある質問にお答えします。
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経口避妊薬についてのよくある質問にお答えします。
A. ミニピルを服用していても排卵が起こっている可能性がありますが、避妊効果はあります。 排卵しているが避妊効果があるとはどういうことなのか?これだけでは、よく分からないと思いますので解説していきます。 ミニピルとは、黄体ホルモンのみが主成分のピルになります。一方、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2つの成分を含有しているものが通常の低用量ピルになります。 ミニピルは、黄体ホルモンしか含まれていないので出血しやすい副作用がある一方で、卵胞ホルモンが含まれていないので、その副作用である頭痛、吐き気、血栓症のリスク ...
A. まず、妊娠していないかを調べる必要があります。 低用量ピルの服用を続けていると、偽薬の期間に消退出血がみられなくなることが、全体の1%弱あります。偽薬の期間に出血がみられなくなった場合には、服用を継続しながら、妊娠の有無について確認する必要があります。妊娠していないことが確実なら、出血がみられなくても特に問題にはなりません。
A. 不正出血の原因を調べるのが先です。 「5カ月前までピルを飲んでいて、止めてから順調に月1で生理が来ていたけど、今月だけ生理以外の不正出血があるから、またピルを再開したい」と、ギャル風のお嬢さんが来院されました。 私は、「ピルを再開する前に、不正出血の原因を調べましょう」と伝えましたが、これが少し気に障ったのか、ムスッとされてしまいました。 不正出血の原因は、卵巣の機能不全以外にも、性感染症、子宮頸がんの初期、子宮頸部のびらん面からの出血など、いくつかあります。 特に、子宮頸がんは、初期の症状である「 ...
A. ビタミンCとビタミンB12は摂取した方が良いですが、高濃度ビタミンCは気を付けた方が良いでしょう。 ビタミンC(アスコルビン酸)は、抗酸化作用による美白効果やコラーゲンの生成と維持の作用があることから、美容系のサプリメントとして利用されることが多いです。このように美意識の高い女性の中には、ピルの服用中に、ビタミンCの摂取を心がけていらっしゃる方も多いと思われます。 さて、ビタミンCとピルとの関係については、いくつかの論文があります。 「ピルを服用している人は、ピルを服用していない人に比べて、ビタミン ...
A. ピルの効果が減弱し、卵巣機能が再開して排卵することを言うようです。 「すり抜け排卵」という言葉は医学用語ではありません。インターネット造語と言った方が良いかもしれません。いろいろ調べていると、インターネットでは「ピル服用者の飲み忘れや抗生剤の併用による予期しない排卵=すり抜け排卵」と呼ぶようです。ピルのFAQのQ5で述べたように、抗生剤の併用によってピルの効果は減弱しないことがガイドラインにもちゃんと記載されています。ピルの服用忘れ以外にピルの効果が減弱する原因は、下痢による吸収障害、嘔吐によってピ ...
A. ほとんどの抗生剤や鎮痛剤を併用しても大丈夫です。 ただし、リファンピシンという結核の治療薬とHIV治療薬の一部は、ピルの効果を減弱することが分かっています。これらのお薬は結核やHIVにならなければ処方されないので気にしなくて大丈夫です。風邪や性感染症の治療で処方される抗生剤は、ピルの効果に影響を及ぼしませんので併用可能です。 鎮痛薬のアセトアミノフェン(カロナールなど)は、ピルの効果を増強し、反対にアセトアミノフェンの効果を減弱させる可能性がありますが併用可能です。その他の非ステロイド系鎮痛薬(ロキ ...
A. 長期間の服用中止後でも妊娠への影響はありません。 低用量ピルの服用期間が2年未満と2年以上で、服用中止後の女性の妊娠率を調べた研究があります。服用期間2年未満で中止後1か月めの妊娠率は25.0%、1年後は81.0%であったのに対し、服用期間2年以上で中止後1か月目の妊娠率は20.7%、1年後は79.3%の妊娠率であり、両方に有意な差はみられなかったことから、低用量ピルの服用期間と中止後の妊娠率との間には関係が無いことが報告されています。 一方で、中用量ピルや高用量ピルの服用は、低用量ピルに比べて妊娠 ...
A. 効果については変わりありません。 現在、新型コロナウィルスのパンデミックのため、海外からの輸入品は届きにくい状況にあります。この影響で、海外から個人輸入していたピルが届かなくなり困っているとの相談をよく受けるようになりました。「今まで外国製の低用量ピルを服用していたが、今回から日本製のものに変更しても差し支えないか?」「外国製と日本製で何が違うのか?」という質問が多いです。私はピル推進派ですので、外国製であっても日本製であっても、日本の女性たちにもっと低用量ピルを使用していただきたいと思っています。 ...
A. むしろ婦人科系の病気を予防する効果があります。 ピルの連続服用法とは、3か月に一度生理をおこす服用方法です。生理が毎月来るようなピルの服用方法は、周期的服用法と言います。ピルの連続服用法は、長期に卵巣を休ませることができるため、婦人科系の病気を予防する効果があります。妊娠中は約10カ月、授乳中も含めると、長い人では2年近くも生理が来なくなります。この時も自分の卵巣はお休みしている状態です。ピルの連続服用で卵巣を休ませて生理が来なくなることで、子宮も休ませることができます。子宮内膜症の原因の一つは、月 ...
A. 黄体ホルモン単独の経口避妊薬です。 卵巣から分泌される女性ホルモンは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類です。日本で処方されている低用量ピル(経口避妊薬)の成分は、この2つのホルモンが含まれています。一方欧米では、黄体ホルモン単独の経口避妊薬も存在します。日本でも、「セラゼッタ」という商品名でミニピルを扱っているクリニックがあります。避妊効果は、低用量ピルとほとんど変わらない高い避妊効果があります。ただし、注意点として、下痢や嘔吐の際は避妊効果が低下するのと、毎日決まった時刻に服用しなければならず、 ...
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