A. 自然に治るというよりも、別の目的の治療でたまたま治ることはあります。
「過去にクラミジアの治療をしたことが無いのに、クラミジア抗体検査で(+)となりました」と相談を受けました。クラミジアの抗体検査にはクラミジアIgA抗体、クラミジアIgG抗体の検査があります。クラミジアIgAはクラミジアの活動性の指標と言われていて、感染後約2週間で(+)になります。IgG抗体は、感染後約1か月後から(+)になります。ちなみにクラミジアPCR検査はクラミジア本体を調べる検査で、検査した場所(腟、子宮頚管、尿)にクラミジアが現在いるのかいないかがわかります。
この方は、クラミジアIgG抗体検査が(+)で、クラミジアPCRは(-)でしたので、過去のどこかでクラミジアにかかったが、今は治っている状態ということになります。
クラミジアは自覚症状が乏しいので、クラミジアになっていたけれど、たまたま風邪をひいたときに処方された、ジスロマックやクラリスロマイシン、クラビットなどのクラミジアに有効なお薬を服用したことによって、幸運にも性器のクラミジアが治ってしまったということが考えられます。