A. 口腔内常在菌の交差反応の可能性があります。
本当に治っていない可能性と偽陽性の可能性があります。Q50でも述べたように、口腔内には、淋菌(Neisseria gonorrhoea)と同じNeisseria(ナイセリア)属の常在菌が存在しています。咽頭淋菌や咽頭クラミジアの検査法は拡散増幅法が主流となっていますが、PCR法では同じナイセリア属の菌と反応(交差反応)して、偽陽性が出ることがあります。しかし、同じ拡散増幅法の検査であるSDA法は、この常在菌であるNeisseria属の菌との交差反応は少なく、偽陽性率がとても低いのが特徴です。咽頭淋菌の検査ではPCR法よりもSDA法の方が適していますので、再検査をする場合はSDA法をお勧めします。
※注意※ あるクリニックのホームページには、「SDA法は交差反応で偽陽性になることがある」と書かれており、これは間違いですので、ご注意ください。