A. 非常に答えにくい質問です・・・。基本的には、患部を安静にすることが治療です。
どうやら、これは、風俗関係のお嬢さんたちの間で広まっている応急処置の方法らしいです。
「ボラギノール」は、「痔に~は、ボラギノ~ル♪」のキャッチコピーで知られる、痔のお薬です。
風俗関係のお仕事をしていると、アソコが切れてしまう確率が高くなり、それでも仕事をしないといけないときなどに、ボラギノールを塗ると良い、という情報が広まっているけれど、大丈夫なんですか?と、これまた風俗で働いている患者さんから相談されました。
さっそく、ボラギノールについて調べてみたところ、主に4つの成分が配合されているようです。
①プレドニゾロン酢酸エステル:ステロイド性抗炎症成分で、炎症をおさえ、出血・はれ・かゆみをしずめる効果があります。
②リドカイン:局所麻酔成分で、患部の感覚を一時的に麻痺させ、痛みやかゆみをしずめる効果があります。
③アラントイン:傷の治りをたすけ、組織を修復する効果があります。
④トコフェロール酢酸エステル:末梢の血液循環を良くし、うっ血の改善をたすける効果があります。
この4つの成分は、切れたところを修復するためには理に適った成分ということになります。当然のことながら、効能は、いぼ痔・きれ痔(さけ痔)の痛み・出血・はれ・かゆみの緩和だからですね。ちなみに、プリザエース軟膏もほぼ同じ成分です。
しかし、「用法・用量に関する注意」で、「肛門部のみに使用すること」となっており、さらに、「用法用量を厳守すること」と書いてあります。
ですから、私(医者の端くれ)から言えることは、「肛門部以外に塗ったときの効果や副作用については不明なので、用法用量を守って使ってくださいね」ということと、切れてしまったら、ステロイド成分の軟膏を塗って、できるならお仕事をお休みして、患部を安静にするのが、一番早く治す方法です、ということです。