A. 新しいパートナーとのお付き合いを始める前が良いと思います。
一度でも性感染症にかかったことがある方は、完治するまでの不安な心境によって、その後もトラウマになることがあります。その時は、「もう二度と性感染症にかかるまい」と心に決めたとしても、完全には不安を拭えないことが多いものです。そのような場合に、「性感染症にかかっていない」ことを検査で証明することで、少しでも安心につながるのではないかと思います。
本日は、過去の性感染症の感染のトラウマから、新しいお相手となかなか交際に踏み切れない方からの質問です。
私のクリニックに来る患者様は、「自分が性病にかかってるかどうか」ということよりも、「自分が性病にかかっていて、誰かにうつしてしまうのではないか」ということを心配して来院される、実に優しい患者様が多いです。
性感染症にかかっていても、症状が現れにくいものは、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎などがあります。また、淋病については、特に初期は女性に症状が現れにくいこともあります。
お付き合いを始めたあとに、パートナーに症状が現れてしまうと、その後のお付き合いがギクシャクしかねませんので、検査の時期は、新しいパートナーとの性行為が生じる前が良いと思います。
また、会社の健康診断と同じように、性感染症の検査も毎年1回受けられればとても良いと思います。