A. むしろ婦人科系の病気を予防する効果があります。
ピルの連続服用法とは、3か月に一度生理をおこす服用方法です。生理が毎月来るようなピルの服用方法は、周期的服用法と言います。ピルの連続服用法は、長期に卵巣を休ませることができるため、婦人科系の病気を予防する効果があります。妊娠中は約10カ月、授乳中も含めると、長い人では2年近くも生理が来なくなります。この時も自分の卵巣はお休みしている状態です。ピルの連続服用で卵巣を休ませて生理が来なくなることで、子宮も休ませることができます。子宮内膜症の原因の一つは、月経血が卵管を逆流してお腹の中にばらまかれることによって生じると考えられていますので、生理の回数が減れば月経血の逆流の回数も減ります。生理痛や月経前緊張症(PMS)も生理の回数が減ることで徐々に改善していきます。このように、ピルを連続服用することは、妊娠や出産、授乳中に生理が来なくなるのと同じような状況を作り出します。妊娠、出産、授乳は女性にとって正常な働きで、この時に生理が来なくても異常ではありませんし、そのことで身体へ悪影響を及ぼすこともありません。ピルの連続服用法によって、生理痛の回数を減らすことができ、婦人科系の疾患の予防にもなるので、毎月生理痛で困っている方にはお勧めの方法です。