Q83. 腟錠を挿入した後は、タンポンをした方が良いですか?
A. 腟錠使用後はタンポンを使用しない方が良いです。 カンジダ腟炎や細菌性腟炎の治療は、腟錠を使って治療します。 病院で腟錠を入れてもらうパターンと、自分で挿入するパターンとがありますが、どちらも膣にタンポンを挿入しない方が良いです。 腟錠を挿入後にタンポンを使用すると、タンポンがお薬の成分を吸ってしまうので、治療効果が弱くなる可能性があります。 腟錠使用後は、お薬の成分が少量出ることがありますが、タンポンを使用せずに、おりものシートで対応する方が良いと思います。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ性感染症について、日本語で初の教科書を書きました。
「マイコプラズマ・ウレアプラズマは常在菌ですか?」 「カンジダと同じように、体調が悪いと再発するものですか?」 「何度治療しても治らないので、ヘルペスのように一生治らない性感染症ですか?」 と、何人もの患者さんから同じような質問を受けて、 「この菌のことや、病気について、正しい知識を広めないといけない。このままだと、マイコプラズマ・ウレアプラズマにかかると、一生治らない恐ろしい病気という間違った概念が広まってしまう。」 と思いました。 そして、 「もしかしたら、治療にあたる医師も、マイコプラズマ・ウレアプ ...
Q40. 「イソトレチノイン」を服用しています。たびたび腟炎になることと関係がありますか?
A. 明確な根拠はありませんが、関係があると思います。 これは、たびたび腟炎を繰り返すという患者様からの質問です。いつも飲んでいるお薬があるか聞いてみたところ、ニキビの治療薬である「イソトレチノイン」を個人輸入して服用しているとのことでした。そして、お話をよく聞いてみると、このお薬を服用してから腟炎になる頻度が高くなったとお感じになっているようです。「イソトレチノイン」は、海外では重度のニキビの治療薬として認められていますが、日本では未認証医薬品で、重大な健康被害のおそれがあるために個人輸入 ...
Q 2. カンジダ腟炎は乳酸菌製剤を入れることで予防できる?
A. 予防できません。 これも良くある質問です。健康な女性の膣にはデーデルライン桿菌という乳酸菌の一種が常在し、乳酸を産生して腟内を酸性に保つことでカンジダや雑菌から腟を守っています。 Twitterなどで情報を得てドラッグストアで売っている乳酸菌製剤を膣に入れている方がいらっしゃいますが、基本的に乳酸菌製剤は飲み薬であるため、膣に入れるお薬ではありません。飲むことによって体を健康な状態に保ち、間接的にカンジダ腟炎を予防すると思っていただいた方が良いと考えます。